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プロジェクト概要
  

産学連携によるものづくり教育

クリーンエネルギーの自動車への活用と、太陽エネルギーの利用技術の向上を目的に実施する「OSUソーラーカー・プロジェクト」では、高性能なソーラーカーの研究開発と実用化への取り組みを地元企業に協力を得ながら実施している。また、開発した車両の性能評価と環境問題に対する一般市民への啓発活動のため、国内外で開催される競技会やイベントに参加し、ソーラーカーを通じで環境問題への理解を深める実践的教育を行っている。

 

ものづくりは人づくり

車両の開発においては基本設計、デザイン、製作、組立を学生自ら行うことにより、その過程で「モノづくりの重要性」、「エネルギーの大切さ」を実体験させることにより、広い知識と創造性、技術力に優れた人材の育成を行っている。

 

地域企業との共同作業の場

車両設計のノウハウや特殊な材料選定、加工技術について、東大阪の地元企業に協力を得ながら学生と企業の技術者が一緒になって車両の開発を行った。そして、完成した車両の走行実験を繰り返し行い、そのデータを基に改良を重ね性能向上を目指している。

その具体例として

高効率ホイール・イン・モーターの開発

大学、モーターメーカ、材料メーカが協力し高効率ホイール・イン・モーターの開発を行っている。
大学において基本設計とモーターの実車での性能試験を担当、モーターメーカにおいてプロトタイプの
製作、材料メーカにおいて特殊材料の供給を行っている。

軽量高剛性なコンポジット部品の開発

 大学、コンポジットメーカが協力し軽量高剛性なソーラーカー用コンポジット部品の開発を行っている。
大学において基本設計と試作および実車での性能試験を担当、コンポジットメーカにて材料の供給と学生への試作に必要な技術指導を行っている。

結果として

高効率ホイール・イン・モーター

ソーラーカー専用モーターとして車両に搭載し、競技会参加や展示会に出展した。そして、モーターメーカより商品化されソーラーカー専用モーターとして販売される。

軽量高剛性なコンポジット部品

ソーラーカー用コンポジット部品として、或いはその応用製品として商品化の予定。

 

実践的教育の場

実践的教育として、プロジェクト参加学生が中心となり、開発した車両の性能評価と環境問題、エネルギー問題に対する社会への啓発活動のため、国内外で開催されるソーラーカーの競技会や環境イベントに参加し、その評価を一般市民に問うフィールドワークを行っている。

その具体例として

海外での活動

地元企業との産学連携により開発したクリーン・エネルギー・カーの技術を広く世界に発信するために、環境問題に悩む中国において「環境技術を今度は西へ」をテーマに、中国西安交通大学との共同によるシルクロード横断プロジェクトを実施した。
2005年10月19日から26日にかけて、中国西安から敦煌までのシルクロード2000kmを日中両国のソーラーカーと電気自動車により、両大学の学生達と指導者および企業の技術者の協力を得て横断を実施した。
遥か昔、シルクロードを通り西から東へ西洋の文化や技術が日本に伝えられ歴史と文化を育てた。しかし、現在の中国においては国の発展と共に環境破壊も進んできている現状にある。特に、今日のシルクロードとなる西安から敦煌までの沿線は、工場や増え続ける自動車からの煤煙と石炭に頼った生活により、以前の日本が経験したと同様の大気汚染に侵された状況にある。この環境悪化をくい止めるためにも、また、数多くの自然と世界遺産が残るシルクロードを守るためにも、今度は日本で育った環境技術を東から西へと砂漠を横断する現在の駱駝であるクリーン・エネルギー・カーで届けた。そして、学生自身の手で作り上げたクリーン・エネルギー・カーの技術を中国の人々に伝える活動を行った。

国内での活動

日本国内においては、ソーラーカーの技術を競う「ソーラーカー。レース・鈴鹿」に企業の技術者と共に出場した。また、一般市民に対する啓発活動としては、各地方自治体主催の環境イベントへの参加や大阪モーターショーへの車両出展を行い、学生が中心となって市民に環境技術について紹介している。

結果として

中国において今後さらに増え続ける自動車に対し、環境技術を普及させ中国の人々に少しでも理解してもらうために、シルクロード沿線の主要な街々でクリーン・エネルギー・カーの普及活動を行い一般市民の理解を得た。
特に、今回共同で取り組んだ西安交通大学の学生達と日本の学生達とがクリーン・エネルギー・カーを通じて技術交流ができ、日本の環境技術を具体的に伝えることができた。
さらに、中国の次の世代の子供たちに日本の環境技術を伝える方法として、中国の小学校と日本の小学校を衛星通信テレビで結び、お互いの国の環境問題について理解し合い交流を深めた。また、今回のプロジェクトに参加した両国の学生たちは、文化の違いや考え方の違いなどから生じる様々なトラブルを乗越えて、シルクロード横断を成し遂げられた事は、民間レベルでの日中友好と将来技術者となる学生達にとって大きな成果が得られた。
また、シルクロード横断の結果を持ち帰り、日本国内での環境問題に対する活動に積極的に参加し、中国の現状を紹介することにより日本と中国の相互理解を深めた。